初恋エターナル
衝動的に口が動いた。
それを聞いた由榴さんは首を少し傾ける
「はぁ?」
「……私ってかわいくないですよね。人見知りだし。……でも……カヤが好きって。……言ってくれたんです」
「だーかーら、椿くんは私と付き合ってるの!」
ダメだ、由榴さんには何を言っても伝わらない。
私の話なんて全く耳に入ってないんだ。
その時に浮かんだ。
『椿がそんなことすると思う?』
あの時仙道さんが私に優しく問いかけた言葉を。
「……カヤが……好きでもない人に好きなんて言うと思いますか……」
「……は?」
違うかもしれない。
だってカヤとは、出会ってまだ1年もたっていないのだから。
私の勘違いかもしれない。
それでもーー……。
私は、カヤを信じたいんだ。
「カヤは何事にもまっすぐで……自分に正直で。……嘘なんてつかない。」
「それがーー……」
「それは1番、由榴さんが知ってるんじゃないんですか?」
由榴さんだって、本気でカヤのことを愛してたんだよね?