初恋エターナル




私と……同じ気持ちだったんだよね?



「……よ」



「……え?」



「知ってるよ、そんなこと!」



急に怒鳴った由榴さんにビクッと肩が跳ねる。



「私はあんたよりもっと先に出会ってた!何年も先に椿くんと出会ってたの……!」



由榴さんは私をキツく睨みつけながらまくしたてる。




「なのにね……、あんたが……あんたが椿くんと出会ったから……っ!あんたがいるから……!!」




次に来る言葉の予想は大体ついていた。




「あんたがいなかったらよかったのに……」




その瞬間、由榴さんの大きな目から涙が1粒こぼれ落ちた。




「……それはちげーだろ、由榴」




呆然と立ち尽くす私の手を誰かが握り返した。




「……誰が生まれなきゃよかったって?」




「っ、椿くん……、」




いつのまに起きていたのか、カヤが由榴さんの正面に立ち上がる。




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