初恋エターナル
「・・・・・・こっち見すぎ」
「ごっ・・・・・・ごめん・・・・・・」
あまりにかっこいいものだから、思わず見とれてしまった数秒前の自分を消し去りたい。
「入るぞ」
ずんずんと進んでいくカヤを見て、ここは本当にカヤの家なんだと思った。
オートロックを解除して、豪華で大きなエレベーターに乗り込む。
「なに、今更緊張してんのか?」
挑発するようにカヤが私を覗き込む。
「う、ん・・・・・・」
今はそんなカヤの挑発に乗ることもできずに、大人しくうなずく。
きっと今の私の顔は真っ赤だろう。
「っ、」
ちらりとカヤを横目で見るけど、カヤは私と目が合うと、すぐにそらしてしまった。
一人暮らしの男の人の家にふたりきり・・・・・・?
なにかされるんじゃないか、そんな思いが頭をよぎる。
その瞬間、私の頭の上に大きな手がポン、と乗せられた。
「心配すんな。なんもしねえよ」
ふ、とカヤが笑った。