初恋エターナル
主人公が井戸の中に引き込まれて___……。
『ギャァァァ!!』
最後に、絶命を知らせるような叫びが聞こえて、物語が終わった___……。
「はぁ〜〜〜、カッコよかったねカヤ___……?」
さっきから無言のカヤを不思議に思って横を向く。
「んー……?」
と、腕を組んで今にも寝てしまいそうにしていた。
疲れてたのかな……。
久々のオフみたいだったしな……。
少し申し訳なさを感じながらもカヤのサラサラの髪を撫でてみる。
「……可愛い」
猫のように眠るカヤは、いつもより子供っぽく見えた。
うっすらと彼の目に残る隈が、忙しかったことを示している。
と、本格的に眠りに入ったのか、カヤの頭が、私の肩に乗った。
ぴくっと肩が跳ね上がる。
「わ……心許されてる気がする……」
ためらいなく身を委ねてくれたカヤに嬉しさを感じていると、なんだか私まで眠くなってきて。
うとうとしているうちに、いつのまにか眠りにおちていった___……。