初恋エターナル
「……ふぁ……」
うっすらと目を開けると、隣にいたはずのカヤは、いつのまにかいなくなっていた。
そうだ、カヤのかすかに聞こえる声で起きたんだ。
隣の部屋から聞こえるカヤの声。
誰かと電話でもしてるのかな……。
まだ起きたばかりで、思考もろくに回らなかった私は、カヤのいる部屋へと近づいていく。
「___……3年、か……」
カヤの声が暗い。
小さくてよく聞こえないけど……。
なんとなくカヤの姿を見たくて、その部屋の扉を開けた___……。
開けてしまった___……。