初恋エターナル
「え、あ……私の、家、ですけど……」
まあそりゃ、ふつうに考えたら困るよね。
目が覚めたら見知らぬ人の家にいました、なーんて、少女漫画じゃあるまいし。
「じゃ、なんで……俺……」
彼は焦るように、ベッドから立ち上がる。
な、なんでこんなに焦ってるの?
「えっと……倒れてたので……」
「俺が?」
「あなた以外に誰がいるんですか」
私は、スプーンを彼に差し出す。
「とにかく、冷めちゃうので食べません
か?」
*・゜゚・*:.。..。.:*・''・*:.。. .。.:*・゜゚・*
スプーンが、ガラスのお皿に当たる音が部屋に響く。
私たちは、ひと言も交わさずにせまいテーブル1つを囲んでオムライスを頬張っていた。