初恋エターナル



「……うまいな」


「ふぁっ!?」


シン……と静まり返っていた中、突然声が発せられたことに驚き、変な声が出る。


「あ、ありがと、ございます……」


彼は、驚くくらいのスピードでオムライスを食べ進めていった。


私がオムライスを半分食べ終わる頃、彼はすでに食べ終わっており、スープをゆっくりと飲んでいるところだった。


その彼の顔が、あまりにも幸せそうなものだから思わずくすりと笑ってしまう。


「あ?」


眉間にしわを寄せて睨まれ、肩がはねる。

「い、いえ、あまりにも幸せそうに食べて
 もらえるので……嬉しいなと……」


「ふーん……なぁ、これおかわりもらっても
 いい?」


「あっ、ど、どうぞ!」


おかわりをしてくれるほど美味しかったんだなと思い、思わずにやける。
< 24 / 262 >

この作品をシェア

pagetop