初恋エターナル
お母様は、少し驚いたように数秒固まると、やがて微笑んだ。
「……そう。カヤの彼女さんか」
嬉しそうな、寂しそうな。
お母さんは、なんとも言えないような表情を浮かべて、笑った。
「は、はい……!カヤさんとお付き合いしてますっ、おっ、大咲くるみです……!」
緊張しすぎて噛んじゃったけど、カヤのお母さんの目を見てはっきりと伝えた。
ぺこっと頭を下げて、カヤのお母さんからの返事を待つ。
「ふふ、そんな緊張しなくていいのよ。そうだ、美味しいいちごをいただいたの。よかったら食べていく?」
けれど、カヤのお母さんから出てきた言葉は予想外で。
緊張している私の背中をポンッとたたいた。