初恋エターナル





深夜___……。



あまり人がいないガランとした空港内で、私とカヤは乗り口の前に立っていた。



それもそうだ、もうこの便になら人たちはみんな飛行機の中に乗り込んでいっちゃったんだもん。



「……腹減った」



「私の作り置きいっぱい入ってるでしょ」



「くるみの私物全部持っていきたい」



「ほら、もう時間」



「っ……好き」



「うん、私も。大好き」



「3年後、迎えに来いよ……?」



「もちろん」



もう時間が迫っていると言うのに、なかなか私から離れようとしないカヤ。



不安になった時のカヤのくせ。



ずっと私にひっついてきて、離れなくなっちゃうの。



「くるみが生きてるから俺生きてる」



「知ってる」



もう寂しすぎるのかどうなのか、訳のわからないことを口にし出すカヤ。



……私だって、本当は寂しい。



すっごく寂しい。



離れたくないもの。



___でもね、カヤががんばるから、私もがんばるの。



もう、数ヶ月後には大学に入学してるから。



将来の夢、見つけるよ。



だからカヤは、安心して自分の夢を追い続けてほしいの。



「俺頑張る」



「……うん、私も頑張るよ」



だからね。



泣かないよ。



君の背中が見えなくなるまでは絶対泣かないから……。





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