初恋エターナル
痛みが引いてきたので、再びスイッチを求め、立ち上がった。
バチッと電気がつく。
突然明るくなったことに目がついていかず、顔をしかめる。
アザラシアザラシ……。
ベッドの前までくると、アザラシの姿がない。
「え……?」
うそ、アザラシ、どこ行ったの……?
どこにも持ち出した記憶、ないんだけど……っ!
若干焦りながら部屋の中を探し回る。
でも、どこを探しても見つからず……。
その時、1つの場所が頭をよぎった……。
いや、まさか。
まさかね……?
いくらなんでも、人のぬいぐるみ抱きながらねるなんてことはないでしょ。
ダメもとで探す気持ちと、少しの期待を胸にカヤに近づく。
そー……っと布団をめくると……やっぱり。
カヤは、私のお気に入りのアザラシぬいぐるみを両腕で抱きしめながら眠っていた。