初恋エターナル
私のアザラシ!
ムッとしながらアザラシを取り返そうとする。
カヤの腕をどかそうとするも、ガッチリとホールドされていて、離す気はなさそう……。
諦めないんだから!
今度はアザラシを引っ張ってみる。
……ダメだ、アザラシがもげてしまう……。
今夜はアザラシ無しで寝なきゃいけないのかぁ……。
口をとがらせて、ベッドに腰掛ける。
たまに、室内が明るいのかカヤが眉間にしわを寄せて寝言を言う。
玉ねぎやらイモムシやら……クールで常に怒っているように見えるカヤからは想像できないくらいの寝言がぽんぽん飛び出してきた。
時々それに笑わせられたり。
ベッドの上で眉間にしわを寄せながら眠る彼を見つめる。
整った顔だなぁ……。
あ、そうだ。
ちょっとの遊び心で始めたイタズラ。
カヤのほっぺをツンツンとつついてみたり、ぐでーっと伸ばしてみたり。