初恋エターナル
「ったく……迷惑になるので、もうやめてく
ださいね」
「はい、本当にすみません」
バタン、と閉まる玄関の扉。
先ほどまで、大家さんにお説教を食らっていた私。
理由はきっと、このマンションの住民全員が知っていることだろう。
夜中に、大きな声で叫んでしまったからだ。
こんな叫びを聞いた人はみんな、泥棒でもいたのか!?と焦ったと思う。
本当に申し訳ない……。
トボトボと学校の支度をする。
「もう!あなたのせいで危うく命を落としか
けましたよ!」
プンスカ起こりながらブレザーを着る。
「知るか、叫んだの誰だよ」
「うっ……わ、私ですけど……」
ベッドの上で、右頬に氷を包んだタオルを当てながら不機嫌そうに言い返してくる。
私が驚きのあまり、勢いよく叩いてしまったのだ。