初恋エターナル
「はっ!バイト!」
起きた勢いのあまり立ち上がった。
「わっ」
「へ……?」
目の前には、背が小さめの男子。
「あんた、寝てたっスね」
彼は、興味なさげに私を見つめた。
「あ、はい……すみません……?」
なんで、謝ってるんだろう、と思う。
「や、どうでもいいけど。……てゆーか、あ
んたが俺の先輩っスか?」
コロコロと変わる話題についていけず、焦っていると。
「あ、起きたー?」
店長がひょこっと顔を出した。
「あっ、はい。貴重なお時間もらってすみま
せん」
「いやいや、全然いいのよ」
店長は笑い流した。
店長、いい人だなぁ……。
このバイトを選んでよかったなぁ、としみじみ思っていると。