初恋エターナル
「あはは!いいのよ、大咲さんは早く帰って
休んでちょうだい」
店長は笑い飛ばす。
楽観的だな……そう思いながら、荷物をまとめる。
「ありがとうございました」
外に出ると、真っ暗な空が、私を出迎えた。
「……へー」
「っ、わ……びっくりした……」
いつの間にか、私の横に月くんが立っていて驚く。
目までかかる金髪の髪をかき上げながら、月くんは意味ありげに微笑む。
……なにか、面白いものを見つけた、そんな笑みを浮かべて。
「あんた、家どこっスか」
「え、あっと……あっちの方……です」
「ふーん……」
それだけ言うと、月くんは指差した方向に向かってスタスタと歩き始める。
……え、なんだったの……?