初恋エターナル
ええ!?私なんかおかしいこと言った!?
1人でオロオロしていると、美湖ちゃんは画面の真ん中に映る男の人を指差した。
「この人!この人が!めちゃくちゃ!カッコいいって!言ってんの!!」
「は、はぁ……」
半分キレながらもう一度スマホを突き出してくる。
そこには、俳優であろう人の顔が、ドアップで映っていた。
美湖ちゃんが、その人に関する情報や熱意を早口でしゃべるから、私の頭の中はこんがらがった毛糸状態。
あまりのすごい形相に、持っていたシャープペンシルをコトンと落とす。
な、なんだこの情報量は……。
こんなに小さな美湖ちゃんの頭部に、莫大な情報が詰まってるなんて……。