初恋エターナル
1歩後ずさってみせる。
「大人しく送られとけや」
頭の後ろをガシガシと掻いて、私の目の前に立つ。
「はあ……」
結局、首をかしげながら彼の跡をついていくことに。
*・゜゚・*:.。..。.:*・''・*:.。. .。.:*・゜゚・*
とはいえ……気まずい……。
「……」
「……」
月くんも無言のまま歩いている。
どうしよう、何話そう。
ぐるぐると頭の中を支配する焦り。
「……ここ、どっち?」
「うひゃい!……へ?」
突然、月くんが声を発したと思えば、私の変な声が静かな夜の道に響いた。
「あっ……そっちです」
苦笑いしながら、左を指差す。
そんな私を、月くんは数秒見つめたかと思うと。