初恋エターナル



そんなみっともない真実なんか、言えなくて。


てきとうにごまかした。


「今日はスーパー寄らないんスか」


「あー、うん。今日は家に食材あるから」


そこで、ふと気づいた。


あれ、これ……結構月くんとの会話、弾んでるんじゃないの?


チラリと横を見ると、冷たい夜風に金髪を揺らしながら歩く彼の横顔。


……少し、カヤに似てるなぁと思った。


「……なんスか」


あまりにも見すぎていたのか、月くんはこちらをチラチラ見ながらそう言った。


その顔は、どこか不機嫌そう。


「あー……ごめん、ちょっと知り合いに似て
 たもんだから」


ずっと見ていたのが恥ずかしくて、笑いながら目をそらす。


「……ふーん」


「あっ、私の家、ここだから……」


「そ」


「送ってくれてありがと」


「ん」

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