初恋エターナル
「っス、今日も送ります」
「もういいよー、私一応高校生だよっ」
カヤが出て行ってから、3ヶ月がたった。
もう3月。春だ。
先月まですごく寒かったのに、晴れ間が見えると一気に気温が上がるくらいだ。
でも、やっぱり夜遅くに上がるバイトから帰る時間はまだ寒くて。
「あんた、クマ酷くないっスか」
「そうかなぁー?別に大丈夫なんだけど」
「……飯、食ってるんスか」
一瞬、ギクッとした。
月くんの鋭い目に、全部見透かされているような感じがしたから。
「……食べてるよ」
「……っスか。じゃあ、俺と今から飯食いま
せんか」
「うん、いーよー……えっ?」
まさかそんなことを言われると思ってなくて聞き流していたけど……。
「ごはん……?」
「っス。別に嫌ならいいんスけど」