初恋エターナル



夢を見た。


不良たちに絡まれる夢。


バイトの帰り道、コンビニの前を歩いていると、不良に絡まれた。


「ねーねー、1人なの?俺らと楽しーことしない?」


あぁ、そういえば。


何年か前にもこんなことあったっけ……?


「すみません、帰るので」


そのまま通り過ぎようとすると、乱暴に掴まれる手。


「いた……」


男たちを睨み付けたが、それも逆効果。


「生意気だなァ!さっさと来いや!」


強く引っ張られるのと同時に、夢から醒める。




「……ん」


眩しさに目を開けると、見慣れた白い天井。


私の家……?


「起きたんスか」


「っえ?」


見ると、月くんがスマホを触りながら床に座っていた。


なんで月くんがここに……?


「ほんとバカっスね、あんた」


はい……?


呆れ顔の月くん。


いや、目が覚めたら突然バカって……。
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