初恋エターナル
「に、21歳!?」
まさか、カヤが21歳なんて……。
こんなの学生に見えないよ……!?
「じゃあ、大学生……?」
カヤは少し黙った後、「まあな」と呟いた。
なんだろう、今の間。
でも21歳って大学の年だよね?
何か違うのかな……。
「いただきます」
カヤは早速、中華スープに手をつける。
またカヤにごはんを食べてもらえるんだ。
嬉しいので、つい、カヤが食べている姿を凝視してしまう。
「……ん、うま」
あったまるわー、とかぶつぶつ言いながら今度はホイコーローを食べ始める。
食べ始める、ところだった。
口に入れようとした瞬間、カヤの動きが止まる。
「……」
カヤは、石像のように動かない。
「カヤ?」
顔を覗き込むようにすると、カヤはゆっくりと口を閉じた。
箸を使って、ある食材だけを端っこに寄せていく。