初恋エターナル



私はバカだと思う。


目を覚まそうとしてお風呂に入ったけど。


お風呂に入る前に寝ぼけてちゃダメなんだ……。


私の頭の中は真っ白。


お風呂から上がって、脱衣所に行っても、あるのは洗濯機のみ。


着替えは……?


まだあるかもしれない、とめげずに探し回るけど見つからなかった。


こんなに悲しいこと、あるのだろうか。


よりによって今は、男の人が家にいるんだよ?


なんで今なの……。


うなだれていると、頭の中に一筋の光が差した。


そうだ、カヤは今、爆睡してたよね……?


揺さぶってもしっかり起きなかったし……。


私が少し歩き回ったくらいで起きることなんてないよね。


よし、と決心を決めてバスタオルを体に巻く。


カヤは起きないから大丈夫でしょ!


どこからか出てくる謎の自信に従い、脱衣所の扉を開ける。


「ん……」


……は?


扉を開けた目の前には。


眠そうに目をこすりながら、私の服を持っているカヤの姿があった……。


「うっ……わぁぁぁっ!!」


またしても、マンション中に私の悲鳴が響き渡った……。
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