初恋エターナル



「ってぇよ……」


「ごめんなさいっ」


今、私は彼に土下座をしています。


あの後、目の前にカヤがいた驚きと恥ずかしさで力いっぱいビンタをしてしまって。


カヤが不機嫌になっている様子……。


カヤは、私がお風呂に入った音で目が覚めたらしい。


あまりにも私が遅いため、服がないのかと察して持ってきてくれたと……。


ありがたいけど……。


ありがたいんだけど……。


「せめてノックくらいしてよね……」


まだ赤い顔を覚ますように手でパタパタとあおぐ。


「えー、持ってきてやったのにー」


ツン…として謝る気はなさそう。


はぁ……私が折れるしかないか……。


「着替え持ってきてくれてありがとね」


心の中でため息をつきながら立ち上がると、カヤが引き止めた。


まさか謝ってくれたり……。
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