初恋エターナル
「なー」
「……何」
「まだ怒ってんの?ごめんってば」
違う、そうじゃない。
カヤはほんとに反省したの?ってくらいケロッとした顔をしている。
人の裸に近い格好を見ておいて……。
あぁ、なるほど。
こんなイケメン、世の中の女性たちが放っておくわけないもんね。
きっとカヤは、何十人もの人のものを見てきているはずだ。
……チクリ。
胸が痛んだ。
なんでそんなに傷ついてるんだろ。
別にカヤが何しようと私には関係ないじゃないか。
カヤへの気持ちなんて、すぐ消えるよ、きっと。
「なー」
黙々と洗濯物を畳んでいると、カヤがまた話しかけてくる。
「はいはい、何?」
懲りないなぁと思いながら、洗濯物を畳む手を止める。
また何か余計なことを言うのだろうか。
次こそは何を言われても絶対聞き流してやる……!