初恋エターナル
5. 触んなばぁーか。
「……え」
うそ、なんで。
背筋が凍りつき、顔から血の気が引いていくのがわかった。
目の前に立つ、1人の人物。
まぎれもない、あの頃と全然変わっていない。
「マジかよ、元気にしてた?」
……。
中学時代の元カレ。
「シカトはきちーよ、元気にしてた?」
元カレは、顔をずいっと近づけてきて同じことを言う。
たしか、嫉妬と束縛がつらくて私が振ったんだっけ。
気まずさで声が出ない。
なんとか首を動かしてこくりとうなずく。
「おいツカサー、俺ら先行っとくわー」
「おう」
友達らしき人が集団でどこかに行ってしまった。
……ど、どうしよう。
たしかこの元カレ、私が振った時暴言吐きまくりだった記憶が……。
「そんな顔すんなって。てかまた可愛くなったなー」
彼は1人で盛り上がっている。