初恋エターナル
嘘でしょ……。
帰ったら速攻でお風呂に入ろう。
手と手を擦り合わせながら家路を歩いていると……。
カサッ……
「……え?」
何かが動く音がした。
音の発生源は、お寺の裏口みたいなところ。
この裏って……お墓なんじゃ……。
も、もしかして、オバケ……!?
ガタガタと体が震えだす。
だ、だって本当のオバケだったら私……連れ去られたり、死んじゃったり……すんじゃないの……!?
ど、どどどどうしよう!
「な、なななっ、何か……いるんですか」
喉の奥から絞り出した声は、自分でも驚くほど震えていた……。
1歩、1歩ーーーーー
音のした方に近づいていく。
腰を抜かさないように構えながら、ドアの前に立った。