初恋エターナル
あれから、それなりにショッピングを満喫して帰ろうと思った時だった。
「きゃぁぁっ!」
「ちょっと待って、やばいって!」
「カッコいい〜!」
そんな、女の子たちの黄色い声が聞こえてきたのは。
見ると、奥の方に人だかりができている。
そのほとんどが、女の子たちで……。
なんだろう、と思いながらその方に足を進める。
「えー、あっち行くのー」
たくさんの紙袋を両手に持ちながらカヤは言う。
ぶつぶつ言いながらもちゃんとついてきてくれる。
ピリリリリッーーーーー。
タイミングをはかったように鳴り出すスマホの着信音。
画面には、『美湖』と表示されていた……。