初恋エターナル



あれから、それなりにショッピングを満喫して帰ろうと思った時だった。


「きゃぁぁっ!」


「ちょっと待って、やばいって!」


「カッコいい〜!」


そんな、女の子たちの黄色い声が聞こえてきたのは。


見ると、奥の方に人だかりができている。


そのほとんどが、女の子たちで……。


なんだろう、と思いながらその方に足を進める。


「えー、あっち行くのー」


たくさんの紙袋を両手に持ちながらカヤは言う。


ぶつぶつ言いながらもちゃんとついてきてくれる。


ピリリリリッーーーーー。


タイミングをはかったように鳴り出すスマホの着信音。


画面には、『美湖』と表示されていた……。
< 94 / 262 >

この作品をシェア

pagetop