幸せなひとときをきみに〜隠れ御曹司の不器用な溺愛〜

憂鬱な気持ちで朝を迎える。

麻衣からは結局あの一言しか返って来ないし、会合という名の茶番に付き合わされる。

「くそっ」

言葉を吐き出してから頭を掻く。

電話も出ない、LINEも無視ならまずは今夜の茶番をさっさと終わらせて直接会うしかない。

部屋に行って他の男がいたら・・・

考えたくもない。