幸せなひとときをきみに〜隠れ御曹司の不器用な溺愛〜
「どうだった?」

「もちろん美味しかった」

「俺も美味いもんが食いたい」
清太郎が部屋に入った瞬間に私を横抱きにするとベッドルームに向かう。その途中で清太郎の耳たぶを甘噛みすると清太郎はお返しとばかりに頬にキスをしてそこから唇を合わせ舌を絡ませる。
ベッドに下ろされると同時にブラウスのボタンが外されていく。

「シャワー」

「無理だな」

清太郎のキスだけで自分が濡れているのがわかるけど、やっぱり肉とか食べてきたし。そんなことをグルグルと考えていると、清太郎が私の手をとって自身の中心にあてた。

確かに無理そうだった。

清太郎が服を脱ぐの手伝って直に触れる。

「無理だね」

「だろ」

清太郎のキスが身体中に降ってくる。
溶かされて受け入れていく。


気がついたときは眠る清太郎の腕の中にいた。
起こさないようにソッとベッドを抜けるとバスルームに向い熱めのシャワーを浴びる。
鏡を見ると鎖骨の下に所有印がついていた。

気をつけないと。ここは目立ってしまうかも。

髪を乾かしてからベッドルームに戻ると清太郎は起きる気配もなく眠っていた。

翌朝、朝食を食べながら1週間はキスマークの禁止を言い渡すと、清太郎は「了解」と言いながら優しい笑顔を見せた。

清太郎の笑顔が本当に好き。
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