私(俺)の不器用な愛情表現



「その選択が正しいって思ってた。」


ずっとずっと。



高3のあの日、決意してどんなに辛いことがあっても煌くんとの思い出がきっと、私を強くするって。



だけど、私の選択は間違っていた。



「だけどね、違ったんだ。うちは逃げてただけ。相手の本当の幸せを分かってなかった。オマケにうちも幸せじゃなかった。」


ずっとずっと。結婚しても、私は煌くんを求めてた。



会いたい。


あの笑顔をまた見たい。って。



「だからね。その人以外に好きになれる人はいないから、世界でたった1人。その人だけだよ。」


今度は絶対に死なせたりしない。
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