私(俺)の不器用な愛情表現
前と同じように殆どの人が課題が終わらなくて、次の日にも行かなくてはならなかった。
私はやっぱり数学が苦手で数学だけ終わらなかったんだよね。
煌くんはどうだったのか、わかんないけど。
でも、前と同じで煌くんは昼から塾に来て、私と目が合った。
前と服装も同じだけど、一つ違うのは
「こんにちは!」
挨拶をされたこと。
「こんにちは!煌くんも終わらなかったの?」
「そうなんですよ。先輩もですか?」
「そりゃ、煌くんが終わらないのにうちが終わるはずないでしょうよ。」
「そこは誇りを持って言うことじゃないですよ。」
「だって、数学苦手なんだもん!」
「俺もですけど。頑張りましょう!」
笑顔で頑張りましょうなんて言われたら頑張るしかないよね。
「うん!」
て返事をすると煌くんは満足気に席に着いた。