私(俺)の不器用な愛情表現



「ねぇ。」

「はい?」

「頑張るから。追いつけるように。」


この1年で、煌くんに追いつけるように。


「それは、俺のセリフですよ。」

「なんでよ?」

「俺を眩しく照らしてくれるのが美麗先輩だからです。」


そんなの、私の方がそうなのに。


「俺の進路も、将来も。美麗先輩中心なんで。」

「いやいやいや!それは荷が重すぎ!!」

「ハハッ!先輩はただ、俺を思って走ってればいいんですよ。」


なに、その上から目線。


「はぁ?常に思って走ってもらえると思わないでよね!」

「うわー、さっきまでデレてたのに急にツン来ましたね。」

「通常運転だから!」

「美麗先輩はそうですよね。まぁ、いいですけど。」


「…約束だよ。」

「はい。」


片時もお互いを忘れない、ずっと思い続けるって。
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