私(俺)の不器用な愛情表現
第5章
もう1人の大切な人
煌くん達も終業式をして、春休みに入った。(らしい)
【離任式の日、雨らしいですよ。】
【へー。じゃあ、煌くんはびしょ濡れで帰ってよ。】
【嫌ですよ。先輩は風邪引きそうにないですし、濡れて帰ったらどうですか?】
この前の駅伝で、あんな風に話してたのが嘘みたい。
【風邪引くから!煌くんが風邪引きすぎなだけだからね?】
【俺は普通ですよ。】
なんて言い合いをする。
私達、低レベルすぎじゃない?
【あ、3月31日。俺、タイムトライアルするんですよ。】
【へー、1人で?】
【はい。先輩のタイムを書き換えた先生の指導の元。】
はい、絶対行きたくない!