私(俺)の不器用な愛情表現



「1回ね?煌くんがここに来そうだなって思ったことがあったの。そしたら「来てた。んですよね?」え?」


私の裏の裏を読んでいた。


と言うように煌くんは笑った。



「俺、先輩がこの市からいないって知ってました。それどころか、隣の町にいることも知ってました。」


そこまでバレてたんだ。


「だから。K高の近くの公園で俺たちはBBQをしたんです。先輩に会えそうな気がして。」

「うちは、なかなか行動に移せなかったけど。煌くんはよく動いてくれてたよね。」

「後一歩が踏み出せませんでしたけどね?」


それは、不器用な私たちだから仕方ないよね。
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