私(俺)の不器用な愛情表現



「ことごとく、俺達はすれ違ってましたね。」

「ホントにね!」


あなたと離れてから。



年々、煌くんが欲しいって強く思うようになっていってた。



そうなる前に気づくべきだったの。




「美麗先輩は高校卒業したらどうするんですか?」

「就職するつもり。医療事務とかしようかなって。」

「え?」

「クス。細かいことは、来年の9月に。ね? 」


そう言うと煌くんは何も言わずに頷いた。



なんでその道を選んだかと言うと。



元旦那に逢わないため。




実は、煌くんのちょうど半年後が誕生日で。



煌くんとは12歳差。

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