私(俺)の不器用な愛情表現
縮まる距離
地元で行われる駅伝の予選会当日。
「美麗ちゃん、頑張ってください!」
はるちゃんにそう言われてヤル気倍増する。
「ありがとう!めっちゃ頑張ってくる!!」
もう倒れるくらいにね?
そう話してると
『絶対、誰も応援に来んやん。』
と同じクラスの男子が漏らした。
「来るよ!みーちゃんとか!!」
そう言って親友の名前を前と同じように出した。
「え?誰??」
いやいや、クラスの人ぐらい覚えてよ。
「あー!山口さん?」
そうそう!って言おうとした時だった。
「女子は来ますよ!」
前と同じように笑顔で合田くんが話に入ってきた。