私(俺)の不器用な愛情表現
それからは1ヶ月ぐらい合えなくなって。
夏休みの中盤である大会の時に合田くんは前と同じように怪我をしていた。
前の時は腓骨を疲労骨折したって言ってたから。
きっと、今回もそうなのだろう。
何回か、合田くんの近くを通り過ぎた時に、合田くんが追ってきて話しかけてきた。
「お疲れ様です!速くなりましたね!!まぁ、分かってましたけど。」
その言葉は私が合田くんに求めていた言葉だった。
きっと、彼なりに。
タイムリープしたことを知った上で。ではなく、あのころのやり直しを込めて、
あの頃ならなんと言ったか。
そういう意味合いで。
言ったのだろう。