私(俺)の不器用な愛情表現
「だから、俺の方が愛してます。って!」
うーん、そうかなぁ。
「私だと思うよ?だって、煌くんに会うためならどんなに嫌なことも引き受けるもん!」
「え?」
「選抜合宿とか嫌だったのに、行ったのは煌くんが行くかも!って思ったからだし。」
「その割には、練習来なかったじゃないですか!」
「それは!1時間かかる距離を送迎してもらうのは家族に悪かったからで。」
できる範囲内でやったんだよ。
「俺だって。写真で美麗への愛を伝えたつもりだけど?」
「ホント、うちと同じようなリュックとか長財布とか。自分でもよく気づいたと思うし、どこまで細かく見てるの?って思ったよ。」
「美麗の事なら、ずっと見てるよ。」
そうだね。
きっと、私が知らないだけで。
煌くんの方が私に追いつこうと必死だったんだろうね。