私(俺)の不器用な愛情表現


美麗side


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小学校が同じだったのに。



男子に興味のない私はあなたのことを知らなかった。




だけどね?今思えば知ってたんだ。




小6の9月中旬頃、あなたが夢に出てきたから。



あなたは夢の中でこう言ったの。


「告白して欲しいですか?」って。



いつもの余裕そうな笑顔で。



私は頷くことで精一杯で。



「好きです。付き合ってください。」


そう言った君に夢中だった。



会ったこともなかったのに。



今思えば、あれはきっと!



煌くんだったんだろうね。



でも、会う前から知ってたなんて絶対に教えてあげない!




だって、君は

「俺のことそんなに探してたんだ?」


とか言って調子に乗るから。



だから、これは私だけの秘密。






陸上部に入って良かった。



あなたに会えてよかった。



会いたくなかったなんて嘘。




だって、あなたに会って。



私は世界が輝いて見えるから。




私の世界に色をくれてありがとう。






END
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