私(俺)の不器用な愛情表現
そして、インターバル。
400×5本を走ったあと。
「あれ?体が動かん。あっ!違った。手が動かんのだ。」
流しをしようとしてたら合田くんがそう言って、少し遠くにいた私の方を見てきた。
そういえば、今思ったけど。
よく私が流しをしに行こうとしてるってわかったよね。
なんて思いながら、前と同じようにめいいっぱいの笑顔を向けた。
「美麗ちゃん、どうかした?」
「ん?なんで??」
「いや、凄い笑顔だったから。」
はるちゃんの次に仲が良い夏織ちゃんに言われた。
これも、前と同じだ。
「合田くんが、「体が動かん。あっ!違った。手が動かんのだ。」って言ってて面白かったからさ?」
「そうなんだ。」