2/3片思い
しょうがないから、松川君のこと意識しはじめたいきさつをマヨに話した。

そういえば、松川君のどこが好き?って聞かれたら、どこだかわからない。

ふとした瞬間から、気になり出したんだもん。

そんな感じの内容を小さな声でぼそぼそと伝えた。

「へぇ。なるほどねぇ。でも、まぁ恋ってそんなもんかもしれないわ。」

マヨは妙に納得した顔でうなずいた。

「って、マヨは誰かに恋したことあるような口ぶりじゃないよ。それこそ私聞いてないよぉ!」

すかさずつっこむ。

マヨはペロっと舌を出した。

「えへへ。私も恥ずかしくてまだ誰にも言ってなかったんだけど、ちょっと気になる人ができたんだよねぇ。」

「えー!誰々?」

今度は立場が逆転。

よっしゃ!自分の話よりマヨの話の方が断然余裕こけるし。

それにしても、マヨに好きな人って??これまた意外なぁ。

彼女こそ、男っ気なしの、見た目も色黒でボーイッシュで男っぽいタイプなのに。

ま、私と似たり寄ったりだけどね。

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