2/3片思い
「何してんの、こんなところで一人で。今日は予定あんじゃなかった?」
少しぶっきらぼうな口調。
まだ怒ってるの?!
「予定、あ、あるわよ。今は時間つぶし!」
「へぇ。時間つぶしね。この後どっか行くわけ。」
そうだった。
今日の予定が、タイスケが誘ってくれたのと同じコンサートだってことは言ってなかったもんね。
「そ、そうよ。この後、待ち合わせて行くんだ。」
「ふん。彼氏なんていないくせに、彼氏と待ち合わせっぽいような言い方しやがって。」
「ほっといてよ!あんたには関係ないでしょ。そ、それよか、今日のコンサート行く相手見つかった?」
タイスケは憮然とした表情のまま、前髪を無造作にかき上げた。
「見つかったけど、今さっきふられた。」
「へ?」
「で、最悪なことに一人でコンサート行くハメになっちまったんだよ。」
「そうなの?」
「そうだよ。俺もついてねーよな。」
「結局誰誘ったの?」
「マーヨ。」
マヨ?!
少しだけ不愉快な気持ちがふつふつと沸いて、すぐに消えた。
「お前の言ってたように、野郎でも吉岡誘っときゃよかった。一人で行くよりかはなんぼかマシだもんな。」
少しぶっきらぼうな口調。
まだ怒ってるの?!
「予定、あ、あるわよ。今は時間つぶし!」
「へぇ。時間つぶしね。この後どっか行くわけ。」
そうだった。
今日の予定が、タイスケが誘ってくれたのと同じコンサートだってことは言ってなかったもんね。
「そ、そうよ。この後、待ち合わせて行くんだ。」
「ふん。彼氏なんていないくせに、彼氏と待ち合わせっぽいような言い方しやがって。」
「ほっといてよ!あんたには関係ないでしょ。そ、それよか、今日のコンサート行く相手見つかった?」
タイスケは憮然とした表情のまま、前髪を無造作にかき上げた。
「見つかったけど、今さっきふられた。」
「へ?」
「で、最悪なことに一人でコンサート行くハメになっちまったんだよ。」
「そうなの?」
「そうだよ。俺もついてねーよな。」
「結局誰誘ったの?」
「マーヨ。」
マヨ?!
少しだけ不愉快な気持ちがふつふつと沸いて、すぐに消えた。
「お前の言ってたように、野郎でも吉岡誘っときゃよかった。一人で行くよりかはなんぼかマシだもんな。」