2/3片思い
タイスケは腕時計を見た。
「まだ時間あるな。どうする?」
「別に。適当に時間つぶすしかないでしょ。」
タイスケは頭をポリポリ掻きながら、
「俺さ、ちょっと買いたい物があるから、今から別行動でコンサート会場で落ち合ってもいいかな。」
は?
あんたまで私から逃げる気?
今はなんとなく一人になりたくなかったのに。
でも、そこは素直になれない私。
「いいよ。じゃ、17時半に会場の前でね。」
私はタイスケの顔も見ずに、そのまま前を向いて歩いていった。
振り返りはしなかったけど、タイスケは元来た道を戻っていったようだった。
何よ。
レディと一緒にいながら、自分の買い物だなんて。
私ってよっぽど魅力がないんだわ。
松川くんからの電話の後から、急激に自分に自信がなくなっていってる。
やっぱり願掛けしたグロス。
ぬってくるんだった。
「まだ時間あるな。どうする?」
「別に。適当に時間つぶすしかないでしょ。」
タイスケは頭をポリポリ掻きながら、
「俺さ、ちょっと買いたい物があるから、今から別行動でコンサート会場で落ち合ってもいいかな。」
は?
あんたまで私から逃げる気?
今はなんとなく一人になりたくなかったのに。
でも、そこは素直になれない私。
「いいよ。じゃ、17時半に会場の前でね。」
私はタイスケの顔も見ずに、そのまま前を向いて歩いていった。
振り返りはしなかったけど、タイスケは元来た道を戻っていったようだった。
何よ。
レディと一緒にいながら、自分の買い物だなんて。
私ってよっぽど魅力がないんだわ。
松川くんからの電話の後から、急激に自分に自信がなくなっていってる。
やっぱり願掛けしたグロス。
ぬってくるんだった。