2/3片思い
13章 告白
会場に着く。

時計を見たら、丁度17時半。

早足で待ち合わせ場所に向う。

あ。

まだ来てないじゃん!

女の子を待たせるなんて、いい度胸してんじゃん。

タイスケが来たら、何て言ってやろうかと腕組みして考えた。

「ごめんごめん!」

到着後、すぐにタイスケは息を切らして走ってきた。

手には見覚えのあるロゴが入った紙袋。

何買ってきたの?

よほど慌てたのか、肌寒い季節だってのに、額に汗がにじんでいた。

そんなタイスケを見たら、意地悪な気持ちもどこかへ行ってしまった。

「私も今来たとこ。さ、早く会場へ入ろう!」

「おう。」

私はタイスケと会場へ入った。

わー。

すごい人!!

ロビーには所狭しと、CDやらDVDやらTシャツやらが売っていた。
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