2/3片思い
私は目の前のココアをそっと両手で包んだ。
あったかい。
あったかくて甘くて、見てるだけで癒される。
横に座るマヨを見ると、マヨも同じようにココアをじっと見つめていた。
「昨日、」
私から切り出した。
「結局、タイスケとコンサート行ったよ。」
ちらっとマヨを見ると、うつむいたままうなずいていた。
まるで既にそのことを知ってるかのように・・・。
やっばり。
「松川くんさ、直前に『行けなくなった』なんて電話してくるんだよ。ちょっとひどいよねぇ。」
言葉にすると、改めて自分自身が情けなくなってくる。
鼻の奥がツンとしてきた。
だめだめ。
まだ、泣いちゃだめなんだ。
「ナツミ。」
マヨはようやく顔をあげた。
「うん?」
「ずっと、言いたくて言えなくて、悩んでたことがあるんだ。」
マヨは私の目をじっと見つめた。
吸い込まれそうな黒い瞳から、思わず目をそらした。
あったかい。
あったかくて甘くて、見てるだけで癒される。
横に座るマヨを見ると、マヨも同じようにココアをじっと見つめていた。
「昨日、」
私から切り出した。
「結局、タイスケとコンサート行ったよ。」
ちらっとマヨを見ると、うつむいたままうなずいていた。
まるで既にそのことを知ってるかのように・・・。
やっばり。
「松川くんさ、直前に『行けなくなった』なんて電話してくるんだよ。ちょっとひどいよねぇ。」
言葉にすると、改めて自分自身が情けなくなってくる。
鼻の奥がツンとしてきた。
だめだめ。
まだ、泣いちゃだめなんだ。
「ナツミ。」
マヨはようやく顔をあげた。
「うん?」
「ずっと、言いたくて言えなくて、悩んでたことがあるんだ。」
マヨは私の目をじっと見つめた。
吸い込まれそうな黒い瞳から、思わず目をそらした。