2/3片思い
「おう。待った?」
背中から聞き覚えのある声。
振り返るとタイスケが右手を挙げてこちらに歩いてくる。
「別に。今来たばっかり。」
「お前、珍しくスカートなんかはいてんの?」
タイスケはカラカラと笑った。
でも、ちょっぴり頬が赤くなっていた。
「たまにはね。私だって一応女の子ですから。」
「まぁね。一応ね。」
「もう!」
私は、タイスケの腕を思いっきりひっぱたいてやった。
くだらない話をしながら、映画館の前につく。
「何観る?」
タイスケは映画の時刻表を眺めながら聞いてきた。
「笑える映画がいいな。」
私はぼそっと答えた。
「あ、ああ。そうだな。お前ふられたばっかだもんな。」
タイスケはチロッと私を見た。
まるで私の様子をうかがうように。
「何、気ぃ遣いながら言ってんのよ。」
「いや、ま、あれだよ。」
明らかに、動揺しているタイスケ。
なんか笑える。
「その通り、ふられたんだから思いっきり明るくて笑える映画が観たいのよ!」
私は半分笑って、タイスケをこずいた。
背中から聞き覚えのある声。
振り返るとタイスケが右手を挙げてこちらに歩いてくる。
「別に。今来たばっかり。」
「お前、珍しくスカートなんかはいてんの?」
タイスケはカラカラと笑った。
でも、ちょっぴり頬が赤くなっていた。
「たまにはね。私だって一応女の子ですから。」
「まぁね。一応ね。」
「もう!」
私は、タイスケの腕を思いっきりひっぱたいてやった。
くだらない話をしながら、映画館の前につく。
「何観る?」
タイスケは映画の時刻表を眺めながら聞いてきた。
「笑える映画がいいな。」
私はぼそっと答えた。
「あ、ああ。そうだな。お前ふられたばっかだもんな。」
タイスケはチロッと私を見た。
まるで私の様子をうかがうように。
「何、気ぃ遣いながら言ってんのよ。」
「いや、ま、あれだよ。」
明らかに、動揺しているタイスケ。
なんか笑える。
「その通り、ふられたんだから思いっきり明るくて笑える映画が観たいのよ!」
私は半分笑って、タイスケをこずいた。