2/3片思い
10章 マヨの好きな人
重い気持ちのまま、月曜の朝を迎えた。

朝ご飯もそこそこに、学校へ出発。

いつものマヨとの待ち合わせ場所。

今日は私の方が早かった。

こんな日ですら、マヨと待ち合わせて登校かぁ。

行きも帰りも、休み時間も、放課後も、ずーっとマヨと一緒。

兄妹や親よりも、長い時間一緒に過ごしてるんじゃないかしら。

今まではそれが当たり前だった。

だから、マヨのことは何でも知ってたし、マヨも私のことは何でも知ってた。


って、少なくとも私は思っていた。


だるい気分のまま、腕時計を見る。

いつもの待ち合わせの時間よりも5分も遅かった。

マヨ、遅いな。

どうたんだろ。



すると、私の携帯が鳴った。
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