狂った隣人たち
殺人事件
時刻は夜の7時になろうといていた。
階下からは夕飯のおしそな匂いが漂ってきている中、津田くるみは2階の自室に寝転んで漫画本を広げていた。
ついさっき学校から出されていた宿題を終わらせて、熱くなった頭を休めているときだった。
その突如窓の外から女性の悲鳴のようなものが聞こえてきてくるみは漫画から視線を上げた。
今の声はなんだろう?
キャー!とも、イヤー!とも聞こえる声。
その声はとても近くで聞こえてきた気がする。
耳を済ませてみても他に声は聞こえてこない。
悲鳴も一度きりで止まったみたいだ。
ごくりと唾を飲み込んで部屋の窓へ近づいて、外を確認してみる。
街灯の頼りない光に照らされた路地に、ひと影はない。
今の声を聞いて外へ出てきている人もいないようだ。
気のせいだったのだかもしれない。
この辺は住宅街だが近くに森もあるため、野生の鳥の鳴き声だったのかもしれない。
くるみはそう思い直し、また床に寝転がって漫画を読み始めたのだった。
階下からは夕飯のおしそな匂いが漂ってきている中、津田くるみは2階の自室に寝転んで漫画本を広げていた。
ついさっき学校から出されていた宿題を終わらせて、熱くなった頭を休めているときだった。
その突如窓の外から女性の悲鳴のようなものが聞こえてきてくるみは漫画から視線を上げた。
今の声はなんだろう?
キャー!とも、イヤー!とも聞こえる声。
その声はとても近くで聞こえてきた気がする。
耳を済ませてみても他に声は聞こえてこない。
悲鳴も一度きりで止まったみたいだ。
ごくりと唾を飲み込んで部屋の窓へ近づいて、外を確認してみる。
街灯の頼りない光に照らされた路地に、ひと影はない。
今の声を聞いて外へ出てきている人もいないようだ。
気のせいだったのだかもしれない。
この辺は住宅街だが近くに森もあるため、野生の鳥の鳴き声だったのかもしれない。
くるみはそう思い直し、また床に寝転がって漫画を読み始めたのだった。
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