狂った隣人たち
☆☆☆
翌日目が覚めると見慣れない部屋にいて祐次は飛び起きた。
6畳の和室の窓からは見慣れていて、でも少し違う景色が見えて自分はくるみの家に泊まったのだと思い出した。
布団の上に上半身を起こして大きく息を吐き出す。
前髪をかきあげるといつもと違うシャンピーの香りがした。
「祐次起きた?」
襖の向こうからくるみの声が聞こえてきて慌てて立ち上がる。
襖を開けるとすでに着替えているくるみが立っていた。
「早いな」
「昨日調べてみるって決めたでしょう? 今日は図書館へ行って、祐次の家で起こった事件を調べなおしてみるよ」
その言葉で今日が休みの日であると思い出した。
ここ最近心が休まるときがなくて、すっかり曜日感覚は失われている。
くるみはやけに張り切っている。
まだパジャマ姿の祐次は手早く着替えを済ませてキッチンへと向かった。
朝食のいい香りに思わず泣きそうになってしまう。
自分の家で今食べられるものは虫入りの白米や生魚だ。
家族がまともに料理できる日が来るとは思えなかった。
翌日目が覚めると見慣れない部屋にいて祐次は飛び起きた。
6畳の和室の窓からは見慣れていて、でも少し違う景色が見えて自分はくるみの家に泊まったのだと思い出した。
布団の上に上半身を起こして大きく息を吐き出す。
前髪をかきあげるといつもと違うシャンピーの香りがした。
「祐次起きた?」
襖の向こうからくるみの声が聞こえてきて慌てて立ち上がる。
襖を開けるとすでに着替えているくるみが立っていた。
「早いな」
「昨日調べてみるって決めたでしょう? 今日は図書館へ行って、祐次の家で起こった事件を調べなおしてみるよ」
その言葉で今日が休みの日であると思い出した。
ここ最近心が休まるときがなくて、すっかり曜日感覚は失われている。
くるみはやけに張り切っている。
まだパジャマ姿の祐次は手早く着替えを済ませてキッチンへと向かった。
朝食のいい香りに思わず泣きそうになってしまう。
自分の家で今食べられるものは虫入りの白米や生魚だ。
家族がまともに料理できる日が来るとは思えなかった。