狂った隣人たち
10時に開くと共に2人は図書館へ足を踏み入れた。
本が所狭しと並べられていて紙の臭いとインクの臭いが心を落ち尽かせる。
まだ時間が早くて人の姿はなく、心置きなく調べ物ができそうだった。
「ここネットも使えるよ」
受付に張られているチラシを見てくるみは言った。
1人につき1時間ほどパソコンを使わせてもらえることができるようだ。
「じゃあくるみはネットで調べて。俺は昔の新聞を見て見るから」
「わかった」
ネットだと検索すればすぐに出てくるが、その代わり信憑性が薄い書き込みも多く引っかかってしまう。
それらに時間を取られている余裕はなかった。
祐次の家族はすでに崩壊し始めているのだから。
一方くるみは祐次に言われたとおりパソコンを借りて検索をかけてみた。
驚いたことに隣の家の番地を入力してみるとすぐに何百件というサイトがヒットした。
誰かが引っ越してくる度になんらかの事件を起こしているから、すでに心霊スポットして有名になっているようだ。
『生活感のある心霊スポット』として次々と口コミが広がっている。
それでも実際にそういう人たちを目にしたことがないのは、人が暮らしている家だからかもしれない。
本が所狭しと並べられていて紙の臭いとインクの臭いが心を落ち尽かせる。
まだ時間が早くて人の姿はなく、心置きなく調べ物ができそうだった。
「ここネットも使えるよ」
受付に張られているチラシを見てくるみは言った。
1人につき1時間ほどパソコンを使わせてもらえることができるようだ。
「じゃあくるみはネットで調べて。俺は昔の新聞を見て見るから」
「わかった」
ネットだと検索すればすぐに出てくるが、その代わり信憑性が薄い書き込みも多く引っかかってしまう。
それらに時間を取られている余裕はなかった。
祐次の家族はすでに崩壊し始めているのだから。
一方くるみは祐次に言われたとおりパソコンを借りて検索をかけてみた。
驚いたことに隣の家の番地を入力してみるとすぐに何百件というサイトがヒットした。
誰かが引っ越してくる度になんらかの事件を起こしているから、すでに心霊スポットして有名になっているようだ。
『生活感のある心霊スポット』として次々と口コミが広がっている。
それでも実際にそういう人たちを目にしたことがないのは、人が暮らしている家だからかもしれない。