狂った隣人たち
「小学生から、それ盗んだ」


和宏は孝司が握り締めている漫画雑誌を指差して言った。


孝司が短く悲鳴をあげて雑誌を床に投げ出す。


両親の顔は青くなり、母親はその場にヒザをついてしまった。


「話はゆっくり聞くからね」


警察官2人は和宏を真ん中に挟んで歩き出したのだった。
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